writer:前田真理
私が母になったのは今から24年前
子どもが好き、保育士資格を持っている
ただそれだけで楽しい子育て生活が過ごせると思っていました
妊娠中は周りの人が労わってくれ特別扱いされている感覚
勘違いともいうこの感覚
社会人として仕事を数年していた女性たちが感じたという
出産後の社会からの孤立
成果を出せば評価される
社会に会社に必要とされていると感じていたものが
出産して仕事をやめたり、産休を取ったりしている期間に感じる
孤独は、もしかしたら評価されない自分への不安なのかもしれない
私は学生生活を終えすぐに結婚し妊娠出産をしたので
それが孤立や孤独に繋がっているとはなかなか気づきませんでした
それでも感じていた孤独感
これは女性たちが出産後感じる共通の心の変化なのかもしれません
出産後、自分と周りの”思い込み”が苦しめる
出産したとたん
「母親」という重たいタスキをかけられ
「母親だから」「母親なのに」「母親だったら当たり前」の言葉を
もちろん言われることもあったけれど大半は自分がそう思い込みだったと気づいたのはそれから16年後
これまで一人の体で自由に動くことができたことが
とっても小さいのに大きな命
何かあってはいけない、守らなければいけないという重い重い責任
産後のホルモンの変化や睡眠不足
おっぱいにオムツ
それ以外に泣いて泣き止まないときにはとにかく「なんで?」
母親は泣き止ませないといけない。。。という思い込み
すやすや眠っているだけなのに「生きてる?」
と不安になって眠っている子どもの鼻に手を当ててみる
どれだけ飲んでるかわからないおっぱい
心配だから毎回体重を量ってみるけど
それが足りてるのか足りてないのかもよくわからない
おっぱいが終わってしばらくして泣き出す
「おっぱい足りてんの?」この何気ない一言が私を追い詰める
おっぱいが足りてない=おっぱいが出ない母親=母失格
と変換してしまったし、私自身も思い込んでました
そんなこと全くないし
今言われても「そんなん見えへんしわからんわー」とか言ってのけれるんだけど
お母さんになって数か月、そんなこと言える余裕なんてないのです
あとね
「何で泣いてんの?」この言葉
泣き止まない=泣き止ませられない母=母親失格
という、変換と思い込み
「そんなん知らんし本人に聞いてー」とか言えてたらなーなんて
そんな母親というタスキと言葉と思い込みで始まった子育てです
今多くのお母さんたちと関わらせていただいて
24年前も今も変わらないなと感じています
子育て20年と言われていますが
子育てはずっと続くもの、そう考えると
私が16年かかって気づいたこと、今現在も子育て真っ最中で学んだことを伝えていくことが1日も早く、長く子育てを楽しんでもらえるんじゃないかと思っています